高速道路の「ETC専用化」(完全ETC化)
先日のニュースでETCカードを持っていない方は、急に「高速の完全ETC化」と言われビックリしたのではないでしょうか。
今回はそんな方々へ「ETC専用化」の情報をお伝えすると共に対処方として無料で作れるETCカードやETCパーソナルカード(有料)も紹介したいと思います。
■ニュースの概要
2020年6月2日のニュースで国土交通省は高速道路の完全ETC化に向け検討に着手したようです。
以前から国土交通省はETC専用化を模索していたようですが、今回のコロナ禍で有人の料金所において、感染者が出たり、濃厚接触となってしまったりと、このような背景もあり検討が加速されるようです。
現段階では、検討が始まったばかりで2020年秋頃に関係各社からの意見などを取りまとめて具体的な方針を議論していく予定。
■この記事では
- ETCカードとは?
- 高速道路の「ETC専用化(完全ETC化)」への対応はどうすればよいのか
- ETCカードを持っていいない場合の対応は?
- 無料で作れるETCカードの紹介
を出来るだけわかりやすく解説しております。
ETCカードとは
「Electronic Toll Collection System」を略したもので自動料金支払いシステムのことです。
もともとは渋滞を防止するために開発されたものになります。
高速道路の出入り口で、ETCカードを利用するには下記の2点が必要になります。
- ETCカード
- ETC車載器
メリットとしては高速道路の料金所において自動で支払いが可能であり、人と対面・停止することいなくスムーズに料金の支払いを行えるということです。
また現金での支払いと比べて各種の割引が準備されています。
ETCを使用するために投じた初期費用(初期費用:ETC車載器設置、固定費:ETCカード年会費)も高速道路を一定数利用する場合には初期費用以上に高速道路の利用料金をお得に使用することも可能です。
高速道路|ETCの現状と完全ETC化の課題
ETCの現状(利用率)
国土交通省の発表では、ETCの利用率は93.2%(令和2年4月)だそうです。
私は月に10回以上高速道路を利用するのですが、よく料金所の有人レーンに並んでいる人を今でもよくみかかるので、この93.2%というのは体感値よりも随分高いと思いました。
国土交通省ホームページ>政策・仕事>高速道路利用案内>ETC利用案内>ETCの利用状況
完全ETC化の課題
課題として以下の3点が挙げられます。
■完全ETC化までの課題
- ・ETCカードを持っていない人に対しての対応
- ・パーソナルカードをより使いやすくする
- ・車載器の購入のしやすさ
冒頭にお伝えしたようにETCを利用するには、初期費用(ETC車載器)と場合によっては固定費(ETCカード年会費)と費用が発生します。
滅多に高速道路を利用しない方は、こういった費用を払うより高速道路の出入り口で通常の利用料金を支払った方が安く済む場合があるので、わざわざETC利用しないことが予想され、完全ETC化へは進まないでしょう。
ETCカードVS現金支払いと比べてどうなのか?
ETCカードでの決済では、各種割引が適応され通常料金よりも安く(お得に)利用するころが出来ます。
下記のサイトあなたが自身が、よく利用するルートを入力し比較してみてください。
日時を指定してルート検索すると土日の割引や時間帯割引も反映されます。
ルート上の有料道路料金とETC割引での価格差を確認してみましょう。
ETCパーソナルカードは?(クレカ機能なし)
ETCパーソナルカードとは、クレジットを契約しないお客様にもETCをご利用できるように高速道路関連の6社が共同で発行するETCカードで、有料道路の支払いに限定されたカードとなります。
年会費:1,257円(税込)
デジポット(保証金)機能を利用したサービスであり、最低でも20,000円をデジポットとして、有料道路利用料金は毎月の口座引落しとなります。
また未払い料金がデジポット金額の80%を超えた場合、ご利用が停止されるので注意が必要です。
https://www.w-nexco.co.jp/etc/personal_card/
各種ETCカードの紹介(無料カードやおすすめも)
ETCカードの選び方
- 現在保有しているクレジットカードでETCカードを作成する
- ETCカード用に年会費のかからないクレジットカードを発行し、ETCカードも発行する
- ETCパーソナルカードを発行する
保有しているクレジットカードで作る
クレジットカードを保有していて、ETCカードを作成していない方はお手元のクレジットカード会社を通してETCカードを作成することをおすすめします。
但しクレジットカードの種類によってETCカードの年会費がかかるクレジットカードと年会費無料のクレジットカードがありますので年会費がかかる場合は、次の項で紹介している年会費無料のETCカードが作れるクレジットカード(クレカ年会費も無料)を作成するのもおすすめです。
年会費無料で使えるもの(クレカ年会費も無料)
エポスカード ※リンクは下記↓
この3枚のクレジットカードであれば、カード年会費はもちろんETCカード年会費も無料です。
無料でクレジットカードとETCカードの両方が作れるのでおすすめです。
ETCパーソナルカード
年会費もクレジットカード決済のETCカードと比べても割高ですし、デジポット機能についても複雑でわかりにくい。
今後の「ETC専用化」が進んでいく場合は、クレジットカードのETCカード以外では現状、ETCパーソナルカードしかなく、この辺の制度を見直さなくては「ETC専用化」は難しいのではないかと考えます。
もちろん課題にも上がっているはずなので、その辺の検討にも期待するところです。
まとめ(慌てて作る必要はない)
先日のニュースで「高速道路の完全ETC化」のニュースを受けて、完全ETC化とETCカードについて解説してきました。
早々に導入されることではなく、2020年の秋頃に検討に入ったばかりなので、今すぐに準備する必要はないと思います。
但し、いずれは完全ETC化に向けて動き出すので、事前に準備しておくのもいいとも思います。
パーソナルカードの使いにくさなども課題になるはずですし、制度の施行前には、お得なキャンペーンも実施する可能性もあると思います。
常にアンテナをはっておき、高速道路に乗れなくなってしまったということは避けたいですね。
このニュースを期に作成したい方は、下記を参考に作成してみてください。
■ETC車載器・カード作成のすすめ
- 車の乗り換え時に車載器をつける(シュガーソケットタイプもあります)
- 保有しているクレジットカードでETCカードを申し込む
- 年会費無料のクレジットカード・ETCカードを作成する
エポスカード ※リンクは下記↓
また、動きがあれば紹介したいと思います。