故郷の九州を離れ全国で活躍中のあなた「あれ!?醤油が辛い!」と思ったことありませんか?
実は九州の醤油は甘く、特に鹿児島の醤油は特に甘い製品が多いんです。
九州では、鎖国時代にオランダと貿易を行なっていた長崎で砂糖を多く輸入していた歴史的背景からも甘い味付けが好まれるようなりました。
また、戦後には大手醤油製造会社が九州進出してくるのに対抗、独自の商品開発を得て甘口の味付けを好む料理に合う「甘い醤油」が生まれ現在に至っています。
特に鹿児島など南九州では、さとうきびの生産量も多く砂糖を入手しやすかったということも影響しています。
著者は出張族として九州内、関東を飛びまわる生活をしているのである程度地方ごとの味付けの違いは理解しているつもりです。
出張先では、特にお刺身を食べる機会があると「甘い醤油だったら、もっと美味しく食べられるのに」といつも考えてしまいます。
この記事では鹿児島の自慢の甘い醤油を歴史、商品と紹介するとともに甘い醤油に合う料理も紹介しています。
■この記事を読むと
- 鹿児島醤油(九州醤油)が甘い理由がわかる
- 鹿児島醤油のおすすめを紹介
- 鹿児島醤油に合う料理を紹介
九州出身の方は、故郷の味(九州醤油)を思い出し、ついつい家庭の調味料が1本増えちゃいます。
九州の醤油、特に鹿児島醤油は甘くて、お刺身や甘い味付けの料理にはもってこいの醤油です。
鹿児島の醤油が甘いのはなぜ?|九州醤油は甘く南にいくほど甘い
鹿児島の醤油は全国でもトップレベルで甘い醤油になっています。
関東の他、九州以外の方には考えられないと思いますが、結構甘いんです。
九州醤油の甘い理由
九州全域としては、鎖国時代に長崎がオランダとの貿易の中で砂糖を多く輸入していたことで砂糖が手に入りやすい地域だったことも背景にあります。厳しい暑さで甘い味が好まれたことも醤油が甘くなっていった理由のひとつだと言われています。
鹿児島醤油の甘い理由
九州の醤油は全体的に甘く、九州でも南に行くほど、甘くなるといわれており、鹿児島醤油は特に甘いです。
南国の鹿児島という厳しい暑さではカロリー消費も多く、甘口の料理が好まれており、調味料の醤油も「甘い醤油」へと進化していったようです。
また鹿児島では「旨味=甘い」と考えられていたことも理由の1つとされています。
甘い醤油は苦手な人が多いのか
醤油に限ってのデータではありませんが、面白いアンケート結果を見つけました。
好きな味として「甘い」が堂々の第2位(39.3%)につけていました。
1位の「薄い・あっさり」に対しても僅差ですし、基本的に甘みが好まれるという傾向が現れています。
また、苦手な味ランキングでは、下から4番目(7.3%)と下層に位置づけられています。
一見、下から4番目と思いましたが、よく見ると下から1〜4番は、いずれも1桁%であり苦手な人は1割以下なので、甘さを苦手としている方は少数であるとことが見えてきます。
「甘い」の味としての評価は、甘い味は大勢に好まれて、苦手は少数であったという結果になっています。
この結果からも「甘さ=旨味」は、間違いではない気がしますね。
TVでは、食レポ時に美味しい表現を「あま〜い!」というコメントもよく見かけますよね。
甘くて美味しい〜♪♪
鹿児島醤油の代表的なおすすめ商品
鹿児島の代表的な醤油を集めてみました。
きっとお気に入りの1本が見つかるはずです。
■鹿児島のおすすめ醤油はコチラ
- 母ゆずり(かねよ醤油)
- ヒシクこいくちしょうゆ甘露(藤安醸造)
- 薩摩甘口醤油(キンコー醤油)
- サクラカネヨ(吉村醸造)
母ゆずり濃口(かねよ醤油)
かねよみそ・しょうゆ(鹿児島市)で作られている醤油です。
創業1912年の100年を超える歴史のある醤油メーカーが手がける醤油。
母ゆずり濃口は鹿児島のトップスタンダードで甘さはもちろん独特のコクが特徴。
煮物やかけ醤油として万能で、鹿児島人の母の味は「母ゆずり」で出来ていると言っても過言ではありません。
ヒシクこいくちしょうゆ甘露(藤安醸造)
藤安醸造(鹿児島市)で作られている醤油です。
創業は1877年(明治10年)という歴史のある醸造会社です。
ヒシクブランドは鹿児島人で知らない人はいないのではないでしょうか。
こいくち甘露は鹿児島の多くの家庭で使われている鹿児島スタンダードのひとつ。
他のラインナップも種類が多く、更に甘さを追求したい場合には、「極あまくち専醤」もおすすめ。
薩摩甘口醤油(キンコー醤油)
キンコー醤油(鹿児島市)で作られている醤油です。
創業は明治20年の老舗です。
コクと甘みを大事にしており、遺伝子組み替えをしていない生揚を使うなどこだわりも強いです。
販売元は「かんろがあればすき焼きの割下にも使える」と甘さを活かした使い方もおすすめされています。
サクラカネヨ(吉村醸造)
吉村醸造(いちき串木野市)で作られている醤油です。
昭和2年創業で、これぞ鹿児島醤油という甘さが特徴の甘口醤油です。
製造元では、特に「肉じゃが」などに使う調味料としておすすめしていて、「醤油自体の甘味と旨味で余計な味の調整は不要」と特に煮物に対しての自信があるようです。
鹿児島醤油で作れるおすすめ料理
実際に甘い料理は普段ご家庭の食卓に並ぶ料理にもたくさんあります。
- お刺身醤油
- 卵かけご飯
- すき焼き
- 照り焼き
◎お刺身醤油
著者も1番好きなのがお刺身醤油として使うです。
鹿児島醤油は甘いので、お刺身に少しつけるだけで甘みが口の中に広がって、
お魚本来の味も邪魔せず、美味しくいただけます。
また脂の乗ったお刺身は醤油を弾きやすいのですが、鹿児島醤油は身に絡みやすいのも特徴。
◎卵かけご飯
TKGこと、卵かけご飯ですね。近年ではTKG専用醤油なども販売されていますが、
鹿児島醤油を使用すれば一発解決です。
鹿児島では「甘み=旨味」とされていた歴史からも醤油が甘く、それだけではなく、しっかりとコクもあるんです。
鹿児島醤油の「甘さ」と「コク」が、卵かけご飯に本当に合います。
次は、料理に使ってみよう!ということでおすすめな料理をご紹介していきます。
○すき焼き
すき焼きというと、全国的には市販の割下をつかう方も多いのでは?
鹿児島の家庭では醤油と砂糖を使います。
野菜などの具材を鍋に並べて火をつけると同時に醤油を入れる、それでだけですき焼きの完成です。
野菜から水分がでるのと、醤油の甘味で絶品のすき焼きが簡単に出来ちゃいます。
我が家は更に甘くしたいので、砂糖も少々入れちゃいますが。
○照り焼き
照り焼きも甘い料理のひとつです。
鹿児島醤油本来の甘さを利用するに越したことないです。
調味料として、醤油、砂糖、酒、みりんなどですね。
こちらも鹿児島醤油本来の甘さを利用して、美味しい照り焼きが出来ます。
やはり1番のおすすめは、「お刺身醤油としての利用」と「卵かけご飯にかける」この2つです。
この2つは専用の醤油として常備する価値が充分あるので是非!
まとめ|故郷の味、鹿児島醤油をお刺身とTKGで楽しむ
九州の醤油は甘く、特に鹿児島の醤油は甘いです。
九州では南に行くほど醤油が甘くなると言われています。
過去の貿易が関係していたり、九州の厳しい暑さで、カロリー消費が多く、甘口な料理が好まれ、醤油も甘くなっていったと言われています。
鹿児島醤油の代表格はコチラ
鹿児島のおすすめ醤油はコチラ
- 母ゆずり(かねよ醤油)
- ヒシクこいくちしょうゆ甘露(藤安醸造)
- 薩摩甘口醤油(キンコー醤油)
- サクラカネヨ(吉村醸造)
とにかく、ご家庭で試していただきたいのは
- お刺身醤油としての利用
- 卵かけご飯にかける
関東・中部・関西に住んでいる親族は、現在でも鹿児島醤油を愛用しています。
地元の味だからでしょう? と思うかもしれませんが、鹿児島出身以外の人にもおすすめで、試した方は皆んな美味しいと感動される醤油です。
お家時間の秘密の調味料として是非購入してみてください。
以下、今回紹介した鹿児島醤油の一覧です。
その他にも我が九州から「おすすめのとんこつラーメン」を紹介しています。
\おうち時間に是非!!/